青山七恵『やさしいため息』河出書房新社

風太のノートなど、もういらない。自分の生活がどう記録されようと、もう興味がない。本当の人生はつれなくて、安全だけども不毛だ。  p.114

「でも、久々に会っても、ちゃんと自分から人生をややこしくして面倒なことをやってるまどかは、なんか感動的だったよ」  
「でもあたし、いろいろ考えるの疲れた。あたし、ずるしてもいいから、楽したいよ」  p.132