村上春樹『ふしぎな図書館』講談社文庫

 「そんなにがっかりしないで」と羊男がなぐさめるように言った。「今ごはんを持ってきてあげるよ。ほら、あったかいごはんを食べれば、また元気になるからさ」 10章のはじめ

 <良い月です>と少女はくりかえした。<新月が私たちの運命をかえてくれます> 17章のおわり

 <新月のせいなの>と彼女は言った。<新月が私たちのまわりからいろんなものをうばっていくの> 19章のはじめ