2008-07-27 鏑木蓮『屈折光』講談社 2008 作家か行 作品か行 印象的なシーン 「先生。私は、父が病で倒れるまで、父と真剣に向き合ってきたとはいえませんでした。でもこの間、懸命に父のやってきたこと、やろうとしてきたこと、そしてやりたかったことを捜し求めてきたつもりです。そして出した私の結論が尊厳死でした。でも、でもダメなんです。父と父と一緒に生きていきたいんです。お願いです、武井先生。どんなことをしても、父を生かしてください。一日でも、一日でも長く」 p.360