2008-05-03から1日間の記事一覧

山崎ナオコーラ「秋葉原」(『論理と感性は相反しない』講談社より)

ボルヘスと神田川は、いつも対極にいる。ひとりが旅行へ出れば、もうひとりはその反対側へ用事ができる。二人が出会うことは、永遠にない。 p.129 アンチポデス。

山崎ナオコーラ「人間が出てこない話」(『論理と感性は相反しない』講談社より)

薔薇が赤いのは虫に蜜を吸ってもらいたいから、リンゴが赤いのはキスをせがんでいるから。 p.28 マグマが赤いのは地球の生理みたいなもんで、石が灰色なのはそれが宝石ではないから。ちなみに、宝石がキラキラしているのはみんなに愛されたいから。 p.28