2008-06-20から1日間の記事一覧

ミシェル・ペイヴァー『追放されしもの』評論社

トラクが目を覚ましたのに気づいてウルフがやってくると、まるで仲たがいなど一度もしたことがなかったかのように、陽気に鼻をなめあった。 [ごめんよ]トラクは、オオカミの言葉で言った。といっても、それは今トラクが感じていることの、ほんの一部でしかな…

ミシェル・ペイヴァー『追放されしもの』評論社

クサリヘビが一匹、川岸をするすると降りてきて、ぬめぬめ光る頭を水の上にのばした。トラクは、数歩手前で立ち止まり、ヘビが水を飲むのを見守ることにした。 p.5