2008-06-20 ミシェル・ペイヴァー『追放されしもの』評論社 2008 作家海外 作品た行 書きだし トラクが目を覚ましたのに気づいてウルフがやってくると、まるで仲たがいなど一度もしたことがなかったかのように、陽気に鼻をなめあった。 [ごめんよ]トラクは、オオカミの言葉で言った。といっても、それは今トラクが感じていることの、ほんの一部でしかなかった。 [わかってるよ]ウルフは答えた。 それで、じゅうぶんだった。 p.274