誉田哲也『武士道セブンティーン』文藝春秋

最初の言葉は、ちょっといいと思わない?正しい論理とは、誰にでも分かるような、ごくシンプルなものなんだ、っていうのは」
 うん。なんかそれは、いい感じがする。なんか愉快。  p.226

『あのなぁ。そんな、高度競技化だか高速自動化だか知んないけど、そんなスポーツ剣道にお前、叩かれっぱなしで黙ってんなって。そんな当てっこ剣道に、あたしたちの剣道が負けていいわきゃないだろうが』
 あたしたちの、剣道――。  p.301

『武道だろうが。忘れんなよ。武士道があるから、剣道は武道なんだろうが。武士道がなかったら、剣道は暴力にだって、スポーツにだって、簡単に変わっちまうんだよ。分かるだろお前なら、それくらい。なあ、しっかりしてくれよ、早苗ッ』
 震えた。心も、体も。  p.301

「……安心しろ。命までとりはしない。(以下、略)    p.319

 新キャラ黒岩レナ登場。これは、、、『武士道エイティーン』で三部作か?完結編が楽しみ楽しみ。それにしても映像化してーー!