2008-09-21から1日間の記事一覧

フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』岩波少年文庫

あんたは幽霊だから、だれもきないようなへんな服をきて歩くのよ。庭園であんたが見えるのは、わたしひとりだわ。わたしには幽霊が見えるのよ。」 p.163 トムは「過去」のことを考えていた。「時間」がそんなにも遠くへおしやってしまった「過去」のことを…

フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』岩波少年文庫

裏の戸口のところにひとりで立っていたトムが、もし涙のながれるのをぬぐおうともしないでいたとすれば、それはくやし涙だった。 p.9