有川浩『別冊 図書館戦争』1 アスキー・メディアワークス

「少なくとも特殊部隊で気づいてなかったのは手塚くらいのもんだわよ!バレバレもいいとこよあんたら、この恥ずかしいカップルめ!誰かお酒!強いお酒をあたしにちょうだい!」  p.22(一、「明日はときどき血の雨が降るでしょう」より)

「もうな、俺はな、見た瞬間どこのアマゾネスかと思ったぞ。顔に返り血飛ばしてあんなにいい笑顔の女なんか初めて見たわ。あんなに返り血が似合う女も見たことない」  p.54(一、「明日はときどき血の雨が降るでしょう」より)

「そんで、その一番はこっちも思ってないとでも思ってるのか」  p.112(二、「一番欲しいものは何ですか?」より)

「一般的にはもうすることしてておかしくないくらいの期間だけど……」柴崎はそこで一旦首を傾げ、「もうした?」  p.114(三、「触りたい・触られたい二月」より)

「経験値ないから恐い!以上!」
「そーか、純情乙女の純粋培養でその年までいくとそーゆう弊害があるか」
「悪かったわね!」
「強引にされそうになったことってないの?恋人同士で合意だったらある程度アリなプレイだと思うんだけど」
「素人未婚女性にプレイとか言うな―――!」  p.116(三、「触りたい・触られたい二月」より)

「逃げられるのが一番恐い。悪いか」  p.121(三、「触りたい・触られたい二月」より)

「触ってください!あたし、堂上教官に触られたいんです!」  p.152(三、「触りたい・触られたい二月」より)

「色んな意味で育てた奴の手柄だろ。人が育てたもんに指咥えるほど落ちたくないもんだな」  p.185(三、「触りたい・触られたい二月」より)

「噛んでもいいぞ。今日は許す」  p.217(四、「こらえる声」より)

「こっちも意固地になりすぎました、ごめんなさい、じゃ駄目なのか」
 手塚にごく素直な解決案を提示され、郁はうっと言葉に詰まった。駄目だ、今「カワイイ女度」を競ったら確実にあたしは手塚に負ける!  p.236(五、「シアワセになりましょう」より)

「俺はいつまでお前の教官だ? 郁」  p.271(五、「シアワセになりましょう」より)

 砂糖を煮詰めたよりも甘くて甘くて…歯が浮くほど(笑)。でも、決して嫌いじゃない。
 『図書館革命』エピローグの隙間のお話というか、恋人同士の階段を、時には喧嘩しながら、手を繋いで一歩一歩登っていく二人が、初々しくも微笑ましかった。それにしても堂上教官はいい男だね。未婚の男性はぜひとも見習っていただきたい。
 個人的には柴崎と手塚のカップル、玄田と折口のカップルがめっちゃ気になるので、スピンオフ企画第二弾では、ぜひとも書いていただきたい。