野中柊『恋と恋のあいだ』集英社
「悠ならできるよ。どこへでも行ける。きみは、好きなように生きられるひとだよ」
彼の言葉は、悠の耳に悲しく響いた。今は一緒にいられるけど、いつか、僕たちは離れ離れになるんだよ、と告げられたようで。そして、それはその通りなのだろう。おそらく、覚とは、いずれ、まったく別の人生を歩むようになる。
でも、たった今このとき、覚と手をつないでいると、安心する。
将来のことを、あれこれ考えるより、ずっと。 (「空港のための音楽」より)
大好きな野中柊作品、なんだけど、、、。なぜか浮世離れしてるあま〜い恋愛ファンタジーの部分になぜか引っかかってしまって、ダメだった。それにしても最近の野中柊作品て区別つかないぐらいどれも同じ印象だなあ(苦笑)。