2009-03-29 夏石鈴子『今日もやっぱり処女でした』角川学芸出版 2009 作家な行 作品か行 書きだし しゅぱーっと、乾いた音がして急行・中央林間行きが三軒茶屋で停まった。扉ががーっと開く。もう十時近いというのに、この駅で降りる人はいつも多い。朝も昼も電車は込んでいて、空いている時がない。 p.3