夏石鈴子『今日もやっぱり処女でした』角川学芸出版

「だから熟女って三十代から上を全部含んでいるから、豊かな海というわけ」
「海なんですか」
「だって、艶子さんはそう言ったんだもの。しょうがないでしょ」  p.144

 人物紹介しただけで終わってしまって、これから物語が始まるんじゃないかという印象を受けた。続編の構想があるなら、ぜひ読みたいー。表紙で俯いてる主人公以外の登場人物みな、個性的で面白いんだもん。