2009-06-09 瀬川深『ミサキラヂオ』早川書房 2009 作家さ行 作品ま行 書きだし なにしろあてにならないラジオだった。ラジオ局の配布する番組表に舌を出すかのように。ラジオは気まぐれに思い思いの音を流した。どんな曲が流れ始めるか、どんな声が語り始めるかは、スイッチをひねるまで誰にも分からなかった。 p.7